代表・コンサルタント紹介

中里 肇 Hajime Nakazato
代表取締役
1988年日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。
住専、リース、信販等ノンバンクの再生業務に長く関わる。
98年退職後は米系会計事務所PwCにて日本における金融債権流動化ビジネスをゴールドマン、モルガンスタンレーといった外資大手と共に推進。
2000年、当社設立。代表取締役に就任。
以後、M&Aや事業再生、不動産関連のコンサルティングサービスに幅広く従事。
国内外の大手金融機関のクライアント多数。
中央大学法学部卒
2021年10月07日
ながらへば。。。
新型コロナウイルス感染症に罹患された方々にこころよりお見舞い申し上げます。
コロナ禍は直接的、間接的に多くの企業や個人の生活にダメージを与え続けています。
人類史上未曾有の危機と言っても過言ではないでしょう。
人類は太古より感染症と戦ってきました。天然痘は紀元前のエジプトの流行から始まり、6世紀の日本や15世紀のコロンブスの新大陸発見後のアメリカでも大流行し、ペストは14世紀のヨーロッパで全人口の4分の1~3分の1の死者を出すほどの大惨事でした。近年でも20世紀初頭のスペイン風邪で世界の4,000万人(当時の世界人口は18億人)の死者を出しました。エイズに至っては6,500万人の感染者、2,500万人の死者数です。
いつの時代も私たちは感染症と戦い、完全とはいかないまでも何とか元の日常生活を取り戻してきました。
ダーウィンは「種の起源」の中で、「唯一生き残ることができるのは変化できるものである」と述べました。現代を生きる私たちも今の状況に適応して生き残り、日常生活を取り戻さなければなりません。
弊社は、従来より、存続の危機に瀕している企業経営者の方々と数多くのお仕事をご一緒しています。実は、放漫経営で危機を招いた事例はレアケースであり、日夜、文字通り寝食を忘れて自社の行く末を案じ、少しでも売り上げ利益を上げる為に奔走し、金融機関を始めとする債権者との交渉にも矢面に立ち奮闘している経営者の方々の姿には正に生き残る為の進化論の実践を感じ、敬服の念を禁じえません。
平時においても市場から退場を余儀なくされる会社はあります。
バブル経済下でも倒産する会社はあったのです。
会社は、平時有事にかかわらず、その時代その市場に応じた変体をしていかなくてはなりません。
今私たちは生物としての生きざまを試されているのかもしれません。
環境に適応すべく変わらなければならない。その為に知恵と工夫を総動員しなければなりません。
しかし、全てを変える必要はない。私はそう考えています。
今までの経験の中で蓄積された「個性」は維持しながら、生き残り戦略を考えていく必要があります。
苦しいからといって簡単に諦めてはいけない。
倒産は最後の手段です。
株主の為にも、取引先の為にも、社員の為にも、また何よりも家族の為にも、粘り強く会社、事業の継続に向けて頑張ってほしい。
窮境に苦しむ企業経営者の方々に新古今和歌集の藤原清輔朝臣の歌をエールとして贈ります。百人一首にも選ばれています。
ながらへば またこのごろやしのばれむ うしとみしよぞいまはこひしき
弊社はこれからも企業経営者の方々と二人三脚で歩んでまいります。
メッセージ・アーカイブ
2024年07月「混沌から秩序へ」
2021年10月「ながらへば。。。」
2019年06月「手っ取り早く解を求めることの危うさ」
2018年10月「ラ・マンチャの男」
2015年10月「アビリーンのパラドックス」
2011年04月「東日本大震災において被災された皆さまに衷心よりお見舞い申し上げます」
2009年11月「米百俵」
2008年02月「グラックスがやってきたこと、今やっていること、これからやろうとしていること」
2006年02月「時代の変化と向き合う企業をサポートしたい 2」
2001年04月「時代の変化と向き合う企業をサポートしたい 1」