代表・コンサルタント紹介

代表メッセージ

代表取締役 中里肇

中里 肇 Hajime Nakazato
代表取締役

1988年日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。
住専、リース、信販等ノンバンクの再生業務に長く関わる。
98年退職後は米系会計事務所PwCにて日本における金融債権流動化ビジネスをゴールドマン、モルガンスタンレーといった外資大手と共に推進。
2000年、当社設立。代表取締役に就任。
以後、M&Aや事業再生、不動産関連のコンサルティングサービスに幅広く従事。
国内外の大手金融機関のクライアント多数。
 
中央大学法学部卒

2009年11月

米百俵

弊社は設立からほぼ10年が経過しました。
お蔭様で99年末の創業以来様々な案件に関わり経験を蓄積することができました。
これは多くの方々からのご支援の賜物であり社員一同心より感謝をいたすところであります。

10年一昔と言いますが、この10年実に色々なことがあり世の中の景色も随分と変化しました。現在、世界の人口は約65億人とのことですが、このひとりひとりが各々毎日何かをやり積み重ねているわけですからこの程度の変化はむしろ自然なことなのかもしれません。
ただ、今の日本は正に「勝者ゆえの混迷の時代」の真っ只中であり、今後の道筋が見えない状況にあります。
金融周辺のコンサルティングを主要業務とする弊社にとっては、この経済環境はチャンスとも言えます。生き残りの為の企業合併や事業再構築は加速する傾向にあり、経営判断や意思決定の透明化の為に弊社に寄せられるご相談は増えております。
しかし、私たちとしては、闇雲に規模を拡大するのではなく、今こそ足許をしっかりと見つめ品質を高めていくことを肝に銘じています。
今やるべきことは、実績を見つめなおし、失敗を反省すること。そうすることによって知識・経験を定着させること。
幕末の長岡藩藩士小林虎三郎は「米百俵」の精神を持って現在の我慢・辛抱が将来の利益に繋がることを知らしめました。2001年に当時の小泉首相が所信表明演説で引用し脚光を浴びましたが、今もう一度この言葉を思い出し自分たちがやるべきことを考えることが大切であると思います。
企業として目先の利益を追求することが大切であることは言うまでも無いことですが、事業体として永く存続し、人材を育て、仕事の品質をして社会に貢献していくことはその前提とも言うべき基本であると考えています。
弊社では昨年から若手社員向けに勤続5年目の6ヶ月休暇を利用したハワイ留学制度を開始しました。実質的に富士通が経営し野中郁次郎先生が校長を務めるJAIMS(日米経営科学研究所)に留学生を派遣し、運営面でも微力ながらサポートをしています。風光明媚な環境の中、様々な国からの留学生と議論をすることにより視野を広げ且つ一点を掘り下げる能力をつけてほしいと考えています。表面的でなく本物になるためには相当の我慢・辛抱が必要です。野中先生がおっしゃっておられるように、「予期していなかった困難に遭遇しそれを解決していく能力」を身に付ける為にはどうしても「修羅場の原体験」が必要なのです。
社長  社内研修制度も半年毎にバージョンアップしています。自分たち自身でカリキュラムを考え、自分たちの手でテキストを作成し、自分たちの言葉で講義を行ないます。テクニックの伝授だけでなく、思考方法や仕事への取り組み方全般をカバーする所謂「人間力」向上の研修を行なうことによって個性を尊重しつつも業界で一人前と認められるような水準のコンサルタントを育成しています。
今一度、ゼロベースに立ち戻り、無垢な状態で案件に取り組み、クライアントの為にもっと考え、もっと苦悩していきたいと思います。
弊社では、毎日、地球儀を回すこと、星を観ることを奨励していますが、とことんまで考え、苦悩してこそその本当の意味がわかるはずです。

2010年春には新卒採用6期生が入社します。私たちシニアスタッフも負けずに元気良くいつまでも純粋な気持ちを忘れずに頑張っていきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。